
設立者の思い
日本の人口減少はもとより、地方における人口減少は日本の文化・風習の衰退のみならず、経済的な衰退をも徐々に進行させて行くものと思っています。 国としても2000年頃から地方活性化に取り組み、ここ数年は「地方創生」という言葉が叫ばれるようになり、大きな社会課題であることは広く認知されたと思っていますが、地方の若い人達の都心部への流れはなかなか止める事が出来ずにいることも現状かと思います。
そのような中、2019年12月に新型コロナウイルス感染症が発生し、日本でも感染拡大により2020年4月には1回目の緊急事態宣言が発出されました。これにより日本経済が大きなダメージを受け、その影響で親からの仕送りがままならなくなったり、アルバイトができなくなったりした多くの学生が休学や退学を余儀なくされていると聞き、そのような学生を助けたいと強く思うようになりました。自身が北海道の地方出身であることから、地方がいかに人口減少に苦しんでいるかということは理解しています。地方の人口減少を緩やかにし、食い止める為には若い学生が地方に戻って活躍することが非常に重要であり、そのような人材を育てたいと考えるに至りました。
そこで、内閣府はもとより、文部科学省の方針とも合わせて、地方の大学で「地方創生」をテーマに将来、地方創生にたずさわろうと言う志を持ってはいるものの、経済的事由により困窮する学生に対して「給付型奨学金」の財団を2021年4月に設立しました。
地方の活性化、地方で何か地方の為にも出来ることをチャレンジしようとしている若者が、在学中に勉学に集中できる環境を得ることによって、当財団の目的が達成され、少しでも地域の活性化に寄与出来る事を強く望んでおります。
公益財団法人地域育成財団 設立者 長谷川芳博

設立者の経歴
1997年2月に「家族と暮らしを支える」をスローガンに「長谷川興産株式会社」を創業。1998年12月「おそうじ本舗」代理店事業を皮切りに、介護サービス事業、保育事業、靴専科事業(リペア)、人材派遣事業、フードサービス事業等、事業の多角化を図り、2011年、長谷川ホールディングス株式会社として更なる事業拡大をし、2017年に長谷川ホールディングス株式会社事業の一部を譲渡し、現在は新たに長谷川トラストグループとして様々なスタートアップ企業に投資し、統括運営を行いつつ、2021年一般社団法人 地域育成財団(現 公益財団法人)を立ち上げる。

代表理事ご挨拶
このたび、公益財団法人地域育成財団の代表理事を拝命いたしました笹川祐子です。
人生には、ある日ふと「自分の役割が変わった」と感じるような節目があります。
私にとって、この財団との出会いはまさにその一つでした。
これまで私は、企業経営、人材育成、そして地方創生やスタートアップ支援など、実務と現場に根差した活動を続けてまいりました。
中でも、地方で挑戦する若者たちの真摯な姿に触れるたび、「この人たちの未来が、地域の明日を支えるのだ」と確信を深めてきました。
この財団が掲げるのは、「志をもって地域に向かう若者を経済的に支える」という、非常にシンプルで力強い理念です。
その一歩を築かれたのが、創設者であり出資者でもある長谷川芳博氏です。
コロナ禍のさなか、困窮する学生たちに目を向け、自らの経験と信念からこの奨学金制度を立ち上げられた長谷川氏の行動力と先見性には、深い敬意を抱いております。
私はこのバトンを受け継ぎながら、「地域」という言葉のとらえ方をさらに広げていきたいと考えています。
たとえば、今まさに地元で学ぶ学生もいれば、将来UターンやIターンを視野に入れ、都市で経験を積んでいる若者もいる。
生まれ育った場所に想いを寄せている人、かかわり方を模索している人。
そうした多様な若者たちが、「地域に向かう意志」を持ち、それを形にできる社会をつくっていきたい。
地方を育てるということは、人を育てるということ。
そして、人が育つには、「応援されている」と実感できる環境が必要です。
財団の役割は、まさにその“追い風”になることだと信じています。
ともに地域を育て、ともに未来を支える仲間として、皆さまのあたたかいご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
公益財団法人地域育成財団
代表理事 笹川祐子

代表理事の経歴
北海道出身。藤女子大学卒業後、札幌市内企業勤務を経て上京。1997年、インターネット黎明期に、ITスキルを持つ人材の育成と営業・販売支援に特化した人材派遣会社・株式会社イマジンプラスを創業。「時代に先駆けて、デジタルを使いこなせる人材を育て、送り出す」ことを使命に、現場で即戦力となる若者たちを数多く輩出してきた。2021年に事業を上場企業に譲渡。 現在は株式会社イマジンネクスト代表として、企業研修・人材育成を中心に活動。複数の上場企業やスタートアップで社外取締役・顧問を務めるほか、女性リーダー育成やエンジェル投資などにも携わる。近年は、地域と若者をつなぐ取り組みにも関心を深めており、人の可能性を引き出し、社会に還元することを軸に、多方面で活動を続けている。

財団概要
- 名称
- 公益財団法人 地域育成財団
- 設立
- 2021年4月
- 設立者
- 長谷川 芳博
- 代表理事
- 笹川 祐子
- 事業内容
- 奨学金の給付

事業目的
この法人は、学業優秀かつ品行方正な学生に対し奨学金給付による経済的な支援を行い、もって社会に貢献する人材の育成に寄与することを目的とする。
(1)学生に対する奨学金の給付
(2)その他目的を達成するために必要な事業

所在地・交通のご案内
〈 所在地 〉
〒170-6010
東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 10F

役員等名簿
代表理事 | 笹川 祐子 | 株式会社イマジンネクスト 代表取締役社長 |
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理事・ 設立者 |
長谷川 芳博 | 長谷川トラストグループ株式会社 代表取締役会長 |
理事 | 佐々木 修一 | 北海道遠軽町 町長 |
理事 | 加藤 肇子 | 株式会社まちづくり観光デザインセンター 代表取締役 |
監事 | 足立 仁 | 足立仁公認会計士事務所 代表 |
評議員 | 鶴貝 浩伸 | リシュキャピタル株式会社 代表取締役 |
評議員 | 藤田 康範 | 慶應義塾大学経済学部 教授 |
評議員 | 石井 茂 | ソニーグループ株式会社 社友 |
評議員 | 髙橋 ゆき | 株式会社ベアーズ 取締役副社長 |